ローザス・ダンス・ローザス

Rosas danst Rosas は1983年5月6日のブリュッセルが初演だ。もう今年で31年目になる。   

今は、このスペインのグラナダで公演中で、私達のジェネレショーンもこの街で踊ったし、第2ジェネレーションもこの街で踊り、今週は第3ジェネレーションがこの街で踊っている。初演から数えて、私達第1ジェネレーションは当時200回は公演し、第2ジェネレーションも150回は公演した。今現在のジェネレーションも100回公演をすでに突破している。私は今のジェネレーションのリハーサルダイレクターをやっているので、100回以上の公演を観た事になるんだ。

ある同じ服が時代を超えても、どんどん着られて行くのに似ている。着る人が代わり、観る人が変わり、時代が変わる。しかし、素材の良い服はいつまでも新しくその時代に適応して残って行く。

今から、20回くらいの公演は、ダンサーの怪我の関係で、第2ジェネレーションと第3ジェネレーションが混ざる。どのジェネレーションもたくさんの数の公演をこなしているので、それぞれの雰囲気や特徴がある。ダンサーが変われば同じ振りでも色が変わるものだ。そして各ジェネレーションには、その頃の動きに対しての考え方、もちろん指導しているアンヌテレサや、私のその時の何に重点を置いているかなどが現れ、同じ作品なのに作品に対してのフォーカスが変わる。アンヌテレサはどのジェネレーションとも踊っているし、私も教え子達の第3ジェネレーションと何度も舞台に立った。もう20代の頃のようには踊れないし、踊りたくない。観ているお客さんもあの頃とは違う、あの時代とは違う。一緒に踊っているダンサーも、私が当時踊っていたダンサーとはまったく違う。それでも、この作品は、色んな国で上演され今日も再演され続けている。この作品の様にコンテンポラリー・ダンスで、500回近い回数を上演出来ている作品はあまりないと思う。それも同じ劇場、同じ街というケースも多い。

新しい作品を商品の様にどんどん創り上げなきゃいけない、そういうシステムは何か変である。それを求めている制作側もそれが当たり前と思い始めている観客もだ。その反面、新しい作品を創りたいのに資金が見つからない、稽古場がない、それも大問題である。せっかく創った作品を1回切り、或は多くて数回公演でおしまいというのもかなり辛い話だ。                      
舞台作品は、上演する事で育って行く、初日から100%完璧なんてない。あってはいけない。そういう風にお客さんも理解すべきだ。それが生の舞台であり、展示場に飾られた絵とは違う。舞台とは完成も完璧も存在しないとても不思議な無限の可能性がある空間である。画像

 

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