相棒

少しづつ少しづつ、私とステーンのナインフィンガーが出来上がりつつある。相棒が変わると同じ台詞も別に聞こえたり、強調される場所も変わる。お互いの弱さ、頑固さ、癖、意外性、色んな細かい事に毎回驚いたりもする。お客さんが褒めてくれても、自分達には納得出来ていない日も増えて来た。

黒塗の化粧を洗い落として劇場のカフェに行くと、大抵はもうお客さんが帰ってしまっている。それは30分以上もあとに楽屋を出て来るからなのか、この作品を消化出来なくて帰っちゃうのかはよく分からないが、これはこの作品の初演の時から変わらない。招待した友達からも携帯メールだけが届いたりもする。そんな事はもう全然気にならないんだけどね。

ステーンの目を見つめる。その2〜3秒の間に、色んな事を訴えて来る。その瞬間が好きだ。彼が辛そうな時も分かる様になって来た。分かるから私も辛い。切ない。一緒に舞台に立っているのに一人ぼっちである。でもちゃんと二人一緒になれる時もある。

相性は良いようである。でも相性が良いからすべて良いと云う訳でもない。これからこの作品が彼と共にどう成長して行くか楽しみである。私もどう変化して行くのか楽しみである。

影響し合う。影響されたくない事もある。慣れてしまう事もあるかもしれない。でも一緒に作品を演じるとは、どんな摩擦や化学反応が起こっても減るものあり増えるものもあるだろう。

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©Hirohisa Koike

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